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『独裁者のためのハンドブック』 ~独裁者になる方法~

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●強力な盟友集団を作り上げること

 この世には「独裁者になる方法」というものが存在する。独裁者になるためにはその独裁者になる方法を忠実に実践していけばいいだけのことであって、自分が必死になって努力していれば、確実に独裁者になることができるのである。

 独裁者は独裁政治を展開するのだが、自分1人で支配することなどできない。盟友集団というものが必要になってくる。独裁政治は独裁者と盟友集団による連合支配なのである。それを理解すれば、まずは盟友集団を作り、その盟友集団を徹底的に強化していけばいいのだ。

①必要なものは「忠誠」

 盟友集団では部下たちに徹底して「忠誠」を強いらなければならない。有能無能は二の次であって、自分に対して忠誠を誓う者を集めて行き、敵対するなら排除するということを繰り返して行くべきなのである。組織内の重要な役職は全て自分の腹心で固めておけば、その盟友集団に於いて自分の地位は安泰となるのだ。

②権力の集中

 盟友集団では「権力の集中」を行い、自分が全権を掌握する。如何に部下であっても、権力の集中の邪魔はさせない。自分が全権を掌握した上で、部下に権限を付与していくのであって、部下たちには必要以上の権限を与えてはならないのだ。

③粛清を辞さない

 盟友集団を運営していけば、必ず裏切り者が出て来る。その際、粛清を辞さないことだ。容赦なく粛清し、自分に刃向かう者を殺して行くべきなのである。粛清が行われれば、他の部下たちは自分も粛清されるのではないかと思って、余計に忠誠心を強くしてくるのである。

 政治の世界では、独裁政党があるからこそ、政府に於いても独裁政治ができるのであって、独裁政党がなければ政府に於いて独裁政治を展開することはできないのである。

「独裁政治の前に独裁政党あり」

ということを独裁者は絶対に肝に銘じるべきなのである。

●敵は皆殺しにしていく事!

 独裁者が政権を奪取することは、合法非合法を問われることはない。とにかく政権を奪取してしまえばいいのであって、そのためにはどんなに汚い手段を使っても別に構わない。政治権力を掌握すれば、すぐさま独裁政治を展開して行くことが可能だから、とにかく政治権力の獲得を全力で目指すべきなのである。

 政権獲得時には政権に就いていた者たちを皆殺しにしなければならない。君主制なら国王、王妃、王子、王族、首相、大臣など、共和制なら大統領や閣僚や資本家たちを容赦なく殺していかなければならない。政敵を残せば独裁政治を展開することは不可能になってしまうのである。

 君主制であろうと共和制であろうと、最高裁判所の裁判官たちは必ず皆殺しにしなければならない。最高裁判所の裁判官たちは「憲法の番人」の役割を担っているので、これを処刑してしまえば、憲法は確実に停止することになり、国民の全てが独裁者に従うことになるのだ。

 独裁政治をやろうとするなら公開処刑を行い、国民にこの憲法体制は終了したということを知らせなければならない。政敵を殺す際は堂々と殺せ。公開処刑によって政敵を葬れば、国民は独裁者に逆らえば自分も殺されるということが解るので、反抗してこなくなるようになるものなのである。

 政権獲得時に政敵に情けをかけることは無用である。その政敵が幾ら降伏しているからといって命を助けたとしても、後日、必ず反乱を嗾けて来るようになる。政敵は政敵なのであって、政敵と定まった瞬間にもう殺されることは予定されているのであって、その決定を後になって覆すべきではないのだ。

●革命は必ず反動を生む

 独裁者にとって最も危険な時期は政権を獲得してから1年間の間であって、この時期に命を落とすことが非常に多い。独裁政治は血の雨を降らすことになるので、それで独裁者の命を狙って来る者が続出することになるのである。独裁者は自分の警護を固めて、暗殺されないようにしなければならない。

 そうやって苦労して築いた独裁政治であっても、革命は必ず反動を生む。よりによって盟友集団の中から裏切り者が出て来るので、盟友集団と雖も自分を裏切ったのなら、容赦なく殺していかなければならない。仲間であっても信用できない奴はすぐに殺して行くからこそ、政権を維持できるのである。

 革命を起こすまでは誰もが政権を奪取することに集中しているが、革命が成就してしまえば集中しなくなるので、それで途端に盟友集団の統制が取れなくなり始めるのである。革命をやったら、次の目標を設定すべきであって、国家目標でも定めて、そちらの方に邁進させるべきなのである。

 革命というのは、過去のシガラミを一切断ち切るということである。だから革命をやったら矢継ぎ早に命令を下すことができ、政府を動かしていくことができるのであって、政府は迅速に行動を起こすべきなのである。会議は最小限にし、それよりも仕事をすることに専念していおけば、誰もが仕事をせざるを得ない状態になり、政治に対して不満を抱かなくなるのである。

 部下に閑な時間を与えてしまうと、その部下は反乱を計画してくるかもしれないのである。だから閑な時間など決して与えてはならないのである。部下に仕事をどんどん与えて行き、仕事で成果を立てさせれば、その部下は独裁政治の熱心な支持者になるものなのである。

●独裁政治に於いて頼りになるのは軍隊と警察である

 独裁政治に於いて頼りになるのは「軍隊」と「警察」である。独裁者は軍隊と警察を掌握したからこそ独裁政治を展開して行くことができるのである。独裁者は如何なることがあっても軍事権と警察権を手放してはならないのだ。これを手放せば後は自動的に独裁政治が終了してしまうのである。

 革命時に軍隊や警察の上層部を皆殺しにし、自分の腹心たちで固めることは絶対に必要であると同時に、国内保安機関を設置して、軍隊や警察を監視できるようにして、絶対に反乱を起こせないシステムを作っていくべきなのである。国内保安機関なくして、軍隊や警察を統制することはできないのだ。

 国内保安機関は政治犯を摘発し、処刑して行くことになる。政治犯には法の適正手続きは不要である。政治犯と認定された時点で死が決まるのである。政治犯を強制収容所に収監しても絶対に自分の主義主張を変えないのだ。だったら殺してしまった方が安上がりなのである。

 政治犯は亡命して、国外で活動することもあるから、だから諜報機関も必要になってくる。諜報機関は諜報活動を行いながら、亡命している政治犯を暗殺していくのである。亡命している政治犯を暗殺していかないと、国外で政治犯たちが結集してしまい、独裁政治にとって非常に危険なことになるのだ。

 国内保安機関や諜報機関は軍隊が国防を行い、警察が治安維持を行ってくれるからこそ活動できるのであって、軍隊や警察の力が弱くなればできなくなってしまうのである。独裁者が軍隊や警察の反乱を恐れる余りに軍隊や警察の力を弱めてしまうと、逆に独裁政治を維持することが危険になってしまうのである。

●財政を確実に押さえる事 

 独裁者は財政を確実に押さえなければならない。財政を握るということは、その税金を自由自在に使えるということなのである。如何なる独裁政治であってもお金がなければ成り立たないのだ。だから財政を握って、独裁政治を展開するためにバンバン使っていくべきなのである。

 独裁者は富を盟友集団に分配せよ。盟友集団はそれこそ命を賭けて付き従って来てくれた以上、盟友集団に莫大な報酬を与えて、その功績に報いらなければならないのである。盟友集団は莫大な報酬を受け取っている限り裏切らないものなのである。

 独裁政治では資産家たちが殺され易いものだが、政治の力なくして裕福な生活をするからこそ、資産家たちは独裁者から狙われてしまうのである。独裁政治が始まったのなら、資産家は国外に逃亡してしまった方がいい。もしも国内に残留するなら、独裁者に取り行って、独裁政治の支持者にならなければならないのである。

 独裁者は財政を一手に握っている以上、税金を使って公共財を増やすよう努めなければならない。独裁政治の評価は公共財の増加で決まるのであって、公共投資をケチっているようでは、独裁政治に対していい評価を貰うことができなくなってしまうのだ。

 それと同時に国民に重税を課してはならない。独裁政治が民主主義に勝るのは、その税金の安さであるのだ。独裁政治は政治にコストがかかっていない以上、税金を安くすることは可能なのである。独裁者の政治が悪政になるのは、軍備増強に焦る余りに国民に重税を課してしまうからなのである。

●絶対に国民に対して富の再配分をするな

 独裁者は絶対に国民に対して富の再配分をしてはならない。独裁政治を維持するためには富の再配分など全く必要ない。独裁者が大事にしなければならないのは盟友集団だけであって、盟友集団に莫大な報酬を与えておけば、それで充分なのである。

 独裁政治では貧富の格差が激増することになる。要は政治権力に近い人たちが豊かになっていくので、ビジネスを幾らやってもなかなか豊かになることはできないのである。それなのに独裁者が富の再配分云々と言い出して来たのなら、国民は独裁者に対して激しい怒りを覚えるようになってしまうのだ。

 もしも富の再配分をやれば国家財政が確実に破綻することになる。そして国家財政が破綻すれば独裁政治を経済的に支える部分がなくなってしまうので、それで独裁政治を維持することができなくなってしまうのである。独裁政治を維持したいのなら、国内に於いて富の再配分に関する議論を徹底して禁止させるべきなのである。

 独裁者であるなら、革命時に政敵たちから奪った財産をしっかりと確保し続けなければならない。政敵たちを皆殺しにしてしまえば、相当な財産を構築できるのであって、その財産を大事に温存しながら独裁政治を行って行くべきなのである。

 独裁政治は政治のコストが異様に安くなるので、政府が国民に対して何かをしなくても、国民の生活は結構豊かになるものなのである。だから独裁者は国民が経済活動に専念できるように仕向けるべきであって、政府からお金を得ようなどと思わせてはならないのだ。

●革命を阻止する方法

 独裁者は革命を恐れなければならない。

 独裁政治は常に革命によって転覆されるのであって、革命を阻止さえすれば独裁政治を永遠に行い続けることができるようになるのである。独裁者は革命を阻止することに対して手段を選んではならない。自分が手段を選ばずに革命をやった以上、革命を阻止するためには手段を選んではならないのだ。

①国民の生活を良くする

 独裁者だからこそ国民の生活を良くしなければならない。国民の生活が豊かであるなら、国民は革命を起こそうなどと言う気は起こらないものなのである。独裁者は税金を安くし、自由経済を活発にするべきであって、そうやっていれば国民の生活は自然と豊かになっていくものなのである。

 しかし実際には独裁政治は国民を生かさず殺さずの状態にしてしまうのである。原因は経済法則を無視して軍事費に莫大な資金を投入してしまうからなのであって、軍隊を必要以上に増強することは、独裁政治にとって命取りとなるのだ。

②大衆運動の芽を摘み取る

 革命というものは大衆運動によって引き起こされる以上、大衆運動の芽は早い段階で摘み取るべきなのである。国内保安機関を使って政治犯を問答無用で殺して行く。国民は殺されると解っていれば、政府に反抗して来たりはしないものなのである。

 だが実際には外国に亡命した政治犯を殺しきれない。だから諜報機関を使って亡命した政治犯を暗殺すべきなのである。確かに政治犯は亡命したこととで国内で大衆運動を起こさないが、亡命した政治犯は国外に於いて執拗に反政府運動を起こし続けるのである。

③強制選挙を行い、国民が支持した状態で独裁政治を行う

 独裁者は強制選挙を行い、国民の99%以上が独裁政治を支持していることをアピールしなければならない。選挙は記名投票にすべきであって、選挙で独裁政治を支持しなかった有権者を選挙後に死刑にしていけば、国民は殺されることを恐れる余りに独裁政治を支持するようになるのだ。

 ところが実際には強制選挙によって国民に政治意識を持たしてしまい、反政府運動の温床になってしまうのである。だから独裁者は自分がいつまでも独裁政治を行うのではなく、自分の役目が終わったのなら、自分の後継者にその独裁者の座を譲らなければならないのである。

 独裁者は絶対権力を生み出してしまうために政府は絶対に腐敗することになる。絶対権力の怖さを理解している独裁者は滅多にいないからこそ、独裁者の最後は革命によって殺されることになってしまうのである。独裁者が生き残りたいのなら、絶対権力を生み出さず、飽くまでも独裁者と盟友集団との連合支配をし続けるべきなのである。

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