●鼻血ってのは止まらないものです
世の中には子供の頃には沢山した筈なのに、大人になると全くしなくなるという物が多々ある。寝小便なんかはその最たる物で、子供の頃には散々やりまくったのに、大人でこれをやる人はいない。子供なら小便をしている夢を見れば寝小便をしてしまうものだが、大人が小便をしている夢を見ても寝小便などしない。脳がそこまで成長したってことなのである。
寝小便に次ぐ位置に着けているのが「鼻血」である。子供は本当に良く鼻血をする。それに対して大人で鼻血をする人はまずいない。大人で鼻血をするとなると、鼻をどこかにぶつけたとかでするものだが、子供はそんなことが起こらなくても鼻血をしてくるのである。
そのため、子供の鼻血に直面してしまうと、その母親は。
「うちの子の鼻血が止まらないんです」
と真顔で言ってきたりするのである。こういう場合、本当に困ってしまうのだがな。
「鼻血ってなかなか止まらないものですよ」
と言い返すしかない。鼻血は止まりにくいからこそ、ティッシュペーパーを丸めて、鼻の穴に突っ込むしかないのである。
出血した場合、皮膚のある場所なら放置しておけばいずれは止まる。しかし鼻の穴で出血した場合、重力の関係で出血した血液は下に流れ落ちてしまうのである。しかも鼻の穴の壁のすぐ近くには血管が走っているので、より大量に出て来るのである。
鼻血をして放置しておけないのは、鼻は鼻呼吸をする場所なので、鼻血をすると鼻呼吸ができず、口呼吸をする羽目になるからである。口呼吸をすると、外気がそのまま肺に入ってしまうので、それで抗原抗体反応をしてしまい、今度は違う病気を発症してしまうのである。だからティッシュペーパーで鼻の穴を塞ぎ、片方の鼻の穴で鼻呼吸ができるようにするのである。
●鼻血の原因
①無闇に鼻糞を掘るから
子供の場合、鼻血の原因はその「鼻糞掘り」にある。無闇に鼻糞を掘るからこそ、爪で鼻の穴の壁を傷つけてしまい、それで出血ということになるのである。至って簡単な原因なのだ。何も深刻な病が存在しているのではない。存在しているのは「悪い癖」なのである。
人間の鼻の穴は、なぜだか人間の指が丁度入る大きさになっている。このため遂々鼻の穴に指を突っ込んでしまうのである。子供の場合、力の加減が解っていないから、鼻の穴でグリグリとやってしまい、それで鼻の穴の壁に傷をつけてしまい、それで鼻血ブーになってしまうのである。
②余分な血液を出す
鼻血は体内の血液が必要量より多ければ、体外に血液を出すことでその量を調整しようとする。子供の場合、体を成長させるために血液の量は常に多めになっているので、それで子供は鼻血をし易いのである。鼻血をすれば余分な血液を体外に排出できるからだ。
大概、鼻血は元気な子供ほどやるものである。病弱な子供は余りやらない。なんでこんな変な現象が起きるのかといえば、それは元気な子供ほど血液の量が多いからなのであって、元気だからこそ鼻血をしてくるのである。だからどの医者も鼻血を病気扱いしないのである。
③鉄分不足
ただ気を付けるべきは、子供の母親が妊娠中から鉄分不足の状態にあると、その子供は長期間に亘って鉄分不足に晒されていたので、鼻血をすると本当に止まらなくなってしまうのである。鉄分が少ないということは慢性的な貧血になっているので、体はダメな血液を体外に排出することで、栄養価の高い血液を増産させるように仕向けるのである。
女性の場合、生理があるので鉄分の摂取は絶対に欠かせない。それなのに化学肥料を使って育てた野菜は鉄分が非常に少なく、それで都会に住む女性たちは貧血に悩まされるのである。ついでに付け加えておくと、お茶や珈琲は鉄分の吸収を妨げる効果がある。だから女性がお茶や珈琲を飲むのはできるだけ控えた方がいいのだ。
●子供の鼻血は自然瀉血?
健康法の1つに「瀉血」という物がある。体内から無駄な血液を出すことによって、体内の血液を汚染を解消し、それで健康な体にするのである。これは大人だからこそするものなのであって、子供の場合、鼻血を出すから自然に瀉血ができてしまうということなのである。
となると、「子供の鼻血は自然瀉血なのか?」ということになる。
というのは、鼻血をする子供ほど病気に罹りにくいからだ。元気だからこそ鼻血をし、余分な血液を体外に出すことによって、更に健康になっていくのである。逆に鼻血をしない子供は病気に罹り易く、頻繁に風邪をひくものだし、それ以外の病気もやたらにしてくる。
特に女の子の場合、生理が始まると途端に鼻血をしなくなる。生理は女性だけができる自然瀉血のようなものだから、生理をして更に鼻血を出すということをやる必要性はない。尤も栄養価の高い食事を食べる女性は献血などして血液を抜くと、逆に体が健康になり、病気に罹りにくくなるのだ。
男の子の場合、生理がないために、中には高校生になっても鼻血をする者も出て来る。しかしそういう男性であっても、高校生を卒業する頃にはもう鼻血をしなくなっているのである。成長のピークに達したのであって、鼻血をしてしまで自然瀉血をする必要性がなくなったということなのである。
逆に言えば大人になってから鼻血をする方が危険ということなのである。20代の時は急性白血病を起こし易い期間なので、鼻血が止まらないとなると、もしかしたら急性白血病ということもありえる。となると、子供には小児性白血病だってあるじゃないかということになるのだが、元気な子供が鼻血をしていて、その子供が小児性白血病ということはないであろう。小児性白血病の場合、鉄分不足では共通項を持っていることを忘れてはならない。
●鼻血への対処法
①鼻の穴を掃除する
鼻血の対処法は言われるまでもなくティッシュペーパーを丸めて鼻の穴に突っ込むことなのだが、所詮これは対症療法である。要は鼻の穴に指を突っ込んで、鼻の穴の壁に傷を付けたことが原因なのだから、鼻の穴を掃除する機会を与えてあげることだ。
お勧めは入浴の際に鼻の穴を掃除し、日中、鼻の穴に指を突っ込まなくてもいいようにさせるのである。子供の場合、とにかく元気に動き回るので、鼻糞が必ずできるものなのである。鼻糞を母親の前で取らせれば鼻の穴が綺麗になり、それで鼻の穴を穿らなくなるのだ。
②鼻糞を穿る癖をやめさせる
子供が鼻糞を穿る癖をやめさせるのも、鼻血防止には絶大な効果がある。要は鼻糞を穿っている時に鼻の穴の壁を傷つけてしまい、それで鼻血を出すのである。だから鼻糞を穿る癖をやめさせると、自然と鼻血を出さなくなるのだ。
しかし子供は一度言われてやめるなんてことは絶対にしない。鼻の穴に指を突っ込むのは気持ちいいし、鼻糞を穿っている際は片方の鼻の穴しか使えないので、その状態で呼吸すると脳が活性化してしまうのである。母親としては、片方の鼻の穴を押さえて、「片穴呼吸」というのを子供に教えると、子供は徐々に鼻糞を穿る癖をやめるようになる。
③お菓子を与えない
子供に鼻血を出させないようにするためには、お菓子を与えないということも必要である。お菓子は炭水化物の塊なので、それでお菓子ばかり食べていると、血液汚染が進み、それで体は鼻血を出すことで汚染された血液を出そうとするのである。事実、お菓子を多く食べている子供ほど、鼻血を出し易いのだ。
そこでお菓子を与えない。食事の際にしっかりと食べさせる。もしも間食を食べたいのなら、木の実などを与えて、食事までお腹が持つようにさせる。また食事の際には鉄分を含んだ料理を出し、血液が巧く増産されるように仕向ける。こうしておけば鼻血を防止することができるのである。
●無知に付け込まれないようにする
「子供は鼻血をするものである」。これは子供を育てていけば、どの母親でも解ることだ。しかし母親としてはもう自分自身が鼻血をしなくなっている。それで子供が鼻血を出しまくっていると、「これは変な病気ではないか?」と間違った考えを持ってしまうのである。
それで子供を連れて病院に行ったりするのだが、医者にしてみれば格好のカモがやってきたものだから、レントゲン撮影を行い、何かしらの薬を与えて金儲けをするのである。健康な子供にレントゲン被曝させ、化学薬品を与えれば、今度は本当に病気になってしまうものなのである。
母親が或る程度、育児や子育ての知識や技術を持っていないと、無知に付け込まれてしまうことがあるのである。例えば「福島で原発事故が起こって放射性物資が拡散したからといって、それで鼻血が出た」という実に怪しい情報が流れて来ると、それを信じ込んでしまうのである。
子供の病気で、鼻血が止まらない病気は小児性白血病しかない。小児性白血病に罹る子供は鼻血を出す前から、そんなに元気ではないので、元気な子供が出す鼻血とは明らかに違うものなのである。それは見れば解る代物であって、鼻血を出したからといって全てが小児性白血病ではないのだ。
子供が鼻血を出した場合、母親としてすべきことは、ティッシュペーバーを千切って丸めて、子供の鼻の穴に突っ込むだけである。これで終わりなのである。母親が「うちの子はなんか変な病気なのではないか?」と思うよりも、「大丈夫! 鼻血を出すのは元気な証拠!」と思っていた方が、子供の生命は安全が保たれるというものなのである。
くれぐれもバカげた情報には騙されないように。
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