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『リボンちゃん』 ~女の子に於ける魔法の力~

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●女の子には魔法が必要

 男の子と女の子では育て方が違う、男の子には必要のない物でも、女の子には必要な物がある。それが「魔法」である。魔法は魔法の力を使って実力以上のパワーを出すことなのであって、これがあるからこそ、女の子は正しく成長していくことができるのである。

 男性の成長には時間がかかる。だから「大器晩成」という言葉が存在するのである。しかし女性の人生は早い段階で決まるのであって、急成長して行くしかないのである。女の子を男の子と同じように育ててはならないのである。女性には大器晩成などないのであって、間違った育て方をすれば、女の子は大人になっても結婚しないし、子供も産まなくなってしまうのである。

 母親が気を付けるべきは、自分自身、もう魔法を使わなくなっているということなのである。このため娘が魔法を欲しがっても、魔法を与えることをしなくなってしまうのである。母親としては結婚を維持し、子供たちを育てて行くためには、現実を直視し、実力以上のことをやらないという態度を貫くしかない。しかしそれを娘に適用してしまったら、娘は正しく成長していくことができなくなってしまうのである。

 娘が母親の言うことは10歳までである。10歳までなら母親の言うことを素直に聞くのであって、その間に娘に魔法を与えてしまい、急成長するように仕向けてしまうべきなのである、娘は魔法さえあれば自分で成長していくので、何もかも母親の手を借りるということがなくなるのである。

 時折、教育熱心な母親に碌でもない女性が育って来ることがあるが、これは母親が教育を重視する余りに娘に魔法を与えなかったのである。女の子には女の子なりの遊びの仕方があるのであって、それを子供の時期に禁止されれば、心の歪んだ子が育って来るのは当然のことなのである。

 今回紹介するのはこの本!

 『リボンちゃん』(文渓堂)

 作 サトシン

 絵 細川貂々

 リボンちゃん[サトシン]

●魔法はオシャレから始まる

 最初この『リボンちゃん』を読んだ時、手塚治虫の『リボンの騎士』をパクったのではないかと思ってしまったが、実際に読んでみるとそういう物ではなく、魔法のセオリーをきちんと踏まえて作った物だと言うことが解った。魔法だからといって、ただ単に使えばいいってわけではないのである。

 まず主人公は自分の服を「ドレス」に変えるという魔法を使う。続いて「靴」も欲しくなったので、魔法を使って靴を用意する。魔法というのはオシャレから始まるのであって、女の子はオシャレな格好をすれば、実力以上のパワーが出るようになるのである。

 主人公は家の外に出て魔法を使って行くのが、その魔法が全て人間関係に対して使っている。女の子はみんなから愛されたいのであって、魔法によってみんなが仲良くなり、それで愛が溢れるようにしていくのである。最終的には読者にまで魔法をかけてくるので、演出としては実に巧いやり方である。

 絵本を読む時は音読するのが当たり前なのだが、母親がその絵本の内容を良く理解した上で音読しないと、絵本の良さがなかなか子供に伝わらなくなってしまう。母親の中には子供を眠らせるアイテムとしてしか絵本を使わない人もいるので、それではダメなのである。

 この『リボンちゃん』を読んでみれば解ることだが、無駄な文章がない。物語自体が複雑ではないので、不要な文章を入れる必要性がなかったのである。シンプルな物語だからこそ、言葉もシンプルになり、それでいざ音読してみると、実に素晴らしい結果が出て来るようになるのである。

●父親の娘に対する愛情

 俺が『リボンちゃん』に感心したのは、「絵が巧い」ということであった。女の子の表情が実に良く描けているのである。こういう絵本を女の子に読ませると、女の子は喜ぶと思う。絵本は絵次第で評価がガラリと変わってしまうので、これは非常にラッキーだったと思う。

 作画を担当した細川貂々はカトリックの信者である。道理で普通の絵本作家が書くような物を書いて来ない訳だ。ただ夫が鬱病になり、『ツレがうつになりまして』という本を出し、それがベストセラーになった。カトリックの信者なのに、夫が鬱病を患うだなんて、信仰に何か問題があったということではないかと俺は思ってしまう。

 『リボンちゃん』の物語はシンプルであるが、「肉付きがない」という批判を加えようと思えばできる。しかしこの絵本は父親の娘に対する愛情を深く感じてしまう。絵本が実戦的なのである。実際に絵本を娘に読み聞かせたことのある人じゃないと書けないと思った。もしも育児を経験していないのなら、オカマの気があると見た。

 作文を担当したサトシンは『うんこ!』で絵本作家デビューした人物である。俺はこの絵本を見た時、「アホか!」と思ってしまったが、まさかこんな巧い絵本を書くまでに成長して来るとは思わなかった。スタート時点のハードルが低かったために、こういう飛躍が可能になったのであろう。

 絵本は女性2人がタッグを組んでやった方が巧く行き易い。しかし作文と作画は全く違う才能なので、女性だから同じと考えているようでは巧く行かない。それなら男女2人でタッグを組んでやった方が巧く行く。サトシンのシンプルな物語に、細川貂々が巧い絵を載せたからこそ、成功したと言っていい。

●女の子の脳がフィーバーする時期

 人間の脳は5歳から6歳の時にシナプスが最大化することになる。だから赤ちゃんを産んでから、如何に多くの刺激を脳に与えてシナプスを増やして行けば、脳の臨界期を迎える頃にはシナプスの量を通常の子供たちよりも多くすることができるのである。

 乳幼児にとって最善の環境というのは、自然豊かな環境なのである。自然で発生する景色や音を見たり聞いたりすることで、脳は刺激されまくり、シナプスを増やして行くのである。都会のような人工的な環境は乳幼児にとって最悪といえる環境であるのだ。

 かといって乳幼児を自然の中で育ててればいいのではなく、人間の力によって脳のシナプスを増やして行くことができる。母親が絵本を読んであげることもその内の1つで、子供は母親の声を聞き、絵本を見ながら、脳のシナプスを増やして行くのである。だから絵本は質の高い物を選ばなければならないのである。

 女の子は或る時期から、自分で自分の歌を作ったり、自分で脚本を作って演劇したりする。女の子の脳がフィーバーしている状態なのであって、これが起これば母親としては育児に成功したと判断していい。女の子は魔法を使って自分が本当に楽しいと思えることをやってくれるのである。

 女の子は10歳までは夢見る少女なのだから、学校の勉強など大して重要ではないのだ。それよりも魔法を使って遊ぶ方が大事なのである。子供の時にこういう遊びをやっていれば、自然と自立していくし、真っ当な人間に育って行くものなのである。

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