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『ベルサイユのばら』はこうしてパクられた

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●創作に於いてパクリは常套手段
 
 創作に於いてパクリは常套手段であり、パクリをしない限り創作をし続けていく事は出来ない。漫画家であるなら、自分が漫画を描く前に様々な漫画を読んで来たからこそ、新たな漫画を描いていく事が出来る。もしも漫画家になりたい者が1冊も漫画を読んでいないのなら、その者が漫画を描くというのは無理であり、やれたとしても最低レベルの物しか作れないのだ。
 
 世間の人たちの中にはパクリを非難する者がいるのだが、それは間違っている。パクリはどの漫画家たちもやっているのであって、パクリをせずにプロの漫画家としてやっていける者はまずいない。漫画家が絶対にやってはならないのは「盗作」であり、盗作は他の漫画をそのまま使うからこそ、著作権法で取締りの対象になっているのである。
 
 池田理代子は手塚治虫の『リボンの騎士』をパクって『ベルサイユのばら』を描いた。女性が男装して、男性たちと一緒に仕事をするというのは、何も彼女のオリジナルのアイデアではない。手塚治虫がもうやっているのだ。しかし『ベルサイユのばら』には新しい創作があるからこそ、高い評価を受けたのである。
 
 少女漫画黄金時代に大ベストセラーになった『ベルサイユのばら」は、今度は一転してこの作品こそが他の漫画家たちからパクリを受けるようになった。パクられるというのはその作品が一流の作品である証拠であり、一流の作品が出て来ると、その後、続々と面白い作品が出て来るように成る。
 
 
●機動戦士ガンダム
 
『ベルサイユのばら』を最も巧くパクったのは『機動戦士ガンダム』であろう。『ベルサイユのばら』は少女たちの間で大ヒットしていたのだが、それを見た連中が『機動戦士ガンダム』で思いっきりパクった。オスカルをシャア・アズナブルとセイラ・マスに分解して、それで美形悪役と美形善玉として使用している。
 
 パクリが明確に解る所はシャアの軍服である。シャアの軍服は特別仕様なのであるが、この軍服はオスカルが近衛連隊長の時に着ていた軍服と非常に似ている。キャラのデザインを担当した安彦良和はプロイセン軍の軍服を手本にジオン軍の軍服を描いたと言っているのだが、シャアの軍服ような軍服はプロイセン軍には全く存在していない。
 
 オスカルは女性なのに男として育てられたためにセクシャリティの問題で悩む事に成るのだが、セイラ・マスは男性たちの中で仕事をしながらも、そんな問題を全く抱えていない。因みにセイラ・マスは医学を志しており、サイド7では医療ボランティアに従事していた。戦争がなければ女医になっていた事であろう。
 
 監督の冨野喜幸はどうも『ベルサイユのばら』を読んでいなかったみたいで、それで『機動戦士ガンダム』は『ベルサイユのばら』のように物語が破綻していく事がなかった。企画段階ではシャアはホワイトベースとの最初の接触の戦いで戦死する事に成っていたのだが、このキャラに魅力を感じた人がいて、「シャアを殺してはならない」と助言したので、それでシャアは最後まで生き続ける事になった。
 
●一条ゆかり
 
 池田理代子は昭和42年に漫画家デビューしたのだが、一条ゆかりは高校1年生の時に若木書房から漫画家デビューし、昭和43年に集英社の方から漫画家として再デビューしている。漫画家デビューした時期が殆ど一緒で、若木書房と集英社から出たというのは、なんとも因縁めいている。
 
 一条ゆかりの漫画はキャラが実にリアルなのだが、それがは彼女が6人兄弟の末っ子で育ったからであろう。キャラ作りが巧いのは兄弟姉妹が多い中で育ったからであり、兄弟姉妹が少ないとキャラ作りが単調に成って来る傾向にある。池田理代子は4人兄弟の第一子長女であるが、兄弟姉妹が多いからこそ、キャラ作りが非常に巧い。
 
 一条ゆかりは結婚していたが、その後、離婚した。彼女がいい作品を描いていたのは結婚していた時期であり、離婚すると余り巧くなくなってしまった。女性は結婚する事によって人生が変わるので、漫画家と雖も結婚する事は絶対に必要であり、結婚しないといい作品を作る事はできない。
 
 池田理代子の血液型がAB型なのに対して、一条ゆかりの血液型はA型。だから性格は几帳面であり、几帳面だからこそ絵はしっかりと描いているし、物語も破綻させたりはしない。漫画家は労働時間が長いので、漫画家に最も向いている血液型はA型であろうと思う。
 
 池田理代子と一条ゆかりの決定的な違いは「美人かブスか」という事であり、池田理代子の方は美人なのだが、一条ゆかりの方は妖怪レベルのブスさであり、俺は一条ゆかりの顔を見た時に絶句してしまったぐらいだ。漫画家であるなら、ブスの方がいい。ブスはモテないから、あれこれ考える時間はたっぷりとあり、それで出来のいい漫画を描く事が出来るのである。
 
 一条ゆかりの代表作『有閑倶楽部』の剣菱悠里はオスカルからパクった物であろう。オスカルとそっくりな姿の絵が、剣菱悠里の絵として出ていたりする。剣菱悠里は女性たちにモテるが、彼女自身、セクシャリティの問題を全く抱えていない。単なるじゃじゃ馬娘だから、読んでいて痛快な所が多々ある。因みに剣菱悠里の血液型はO型。どう考えてもA型の女性だと思えるのだが・・・。
 
●パタリロ
 
『ベルサイユのばら』を最も多くパクったのは「魔夜峰央」であり、『パクリロ』は『パクリロ』だといっても過言ではない。『パタリロ』に出て来る「マライヒ」はオスカルが元ネタであり、オスカルの男性バージョンだという事に成る。マライヒはどう見ても女性にしか見えないのだが、一応、性別は男性なのである。
 
 それだけでなく、『パタリロ』の話の中には『ベルサイユのばら』の物語をパクった物が多々ある。魔夜峰央の凄い所はパクリが巧く新たな物語にしてしまっている所であり、彼のパクリの巧さは少女漫画の世界でトップだと言っていい。この凄さがあればこそ、しぶとく生き続けているのである。
 
 しかし彼の漫画は時間の経過と共にどんどん下手になっていくのが欠点であり、若い頃にやっていたような綺麗な漫画を描いていれば、もっと高い評価を受けた事であろう。俺自身、『花とゆめ』では『パタリロ』をメインに見ていたのだが、余りにも絵が下手に成ってしまったので、それで読むのをやめてしまった。
 
 因みに『パタリロ』のは「パタリロはみだしファンクラブ」というのがあって、これが実に面白い。通称「パタはみ」と言われている。『パタリロ』はマンネリ化して面白くなくなってしまったのだが、面白いファンたちがいるという事を忘れてはならない。何を隠そう、作家の東野圭吾も『パタリロ』のファンなのだから、ファンの層は想像以上に広居のである。
 
 魔夜峰央の血液型は「O型」。だから結構「雑」。少女漫画だと雑な描き方は実に損である。しかしO型特有の寛容さが、物語の幅を広くする事に成るので、それでどうにか生きて行く事が出来るように成る。漫画雑誌としてはA型の漫画家ばかり揃えてしまうとキツキツになってしまうので、それでO型枠という物が必要になってくるのだ。
 
●セーラームーン
 
『ベルサイユのばら』を巧くパクって大ヒットさせた女性漫画家に「武内直子」がいる。彼女の『セーラームーン』に出て来る「タキシード仮面」は、『ベルサイユのばら』に出て来る「ベルナール」を元ネタにした物であろう。美少女戦士たちに対して、タキシード仮面は余りにも不釣り合いなのだが、『ベルサイユのばら』を踏まえているのなら、それは良いという事に成る。
 
『セーラームーン』と『ベルサイユのばら』が決定的に違うのは、『ベルサイユのばら』ではセクシャリティの問題が存在しているのだが、『セーラームーン』ではそんな問題など存在せず、美少女戦士たちは女の子である事を徹底的に楽しんでいるという事である。だから女の子たちに大ヒットした。そして今読んでも面白い事であろう。 
 
 この世の中は、
「女性は何をやっても許されるけど、男性は何かをすると逮捕される」
物なのであって、自分が女性に生まれた事に感謝できれば、なんでも出来る物なのである。それなのに自分が女性である事に劣等感を持ってしまうからこそ、おかしな生き方をしてしまうのである。
 
 武内直子の血液型は「A型」。やっぱりと言いたくなる。A型は几帳面なので、漫画家には非常に向いている事に成る。どんなにいい物語でも、途中で手抜きをされてしまうと、読者の方の集中力が下がってしまい、その漫画を十二分に楽しめなく成ってしまうものなのである。
 
 平成11年には結婚し、ちゃんと子供もいる。この辺りも池田理代子と大いに違う。結婚しないと結婚後の事は描けないし、妊娠出産育児をしないと、妊娠出産育児の事も描けない。女性漫画家であるなら絶対に結婚すべきだし、子供も早めに産んでしまった方がいい。そういう事をしないと、いつまでも子供相手の仕事しか出来ないものなのである。
 
●バクリ甲斐のある作品
 
『ベルサイユのばら』はパクリ甲斐のある作品なのであって、少女漫画で漫画家になりたいのなら、まずは『ベルサイユのばら』を読んでパクってみる事をやった方がいい。但し、女性漫画家としては一条ゆかりの方が断然に巧いから、女性漫画家になるなら絶対に一条ゆかりを手本にした方がいい。
 
 漫画家の労働時間は長い物だから、血液型が「AB型」「A型」というのは断然に有利であり、絵も物語も巧いのはこの血液型を持つ者たちであろう。O型とかB型では、或る時期までは綺麗に描けても、時間が経過すればするほど、絵も物語も雑に成って来るという欠点があるのだ。
 
 女性漫画家の場合、20代でヒット作を出せる可能性があるので、そうなると結婚をいつするかが大事に成って来る。池田理代子は結婚していたが、『ベルサイユのばら』の大ヒットで結婚生活はボロボロになってしまった。その点、武内直子は『セーラームーン』を大ヒットさせながらも、巧く結婚する事が出来た。
 
 結婚しなければ、絶対にマンネリになってしまう。女性漫画家は仕事と結婚をどう両立させるかが問題になるからこそ、結婚する事を躊躇したり、婚期が遅れてしまうのだが、いい相手が現れたのなら、早目に結婚してしまった方がいい。幾ら仕事が忙しいからといって、結婚を後回しにしてしまうと、本当に結婚する事が出来なく成ってしまうのだ。
 

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