●男の子と女の子じゃ育て方が違う
子供を産めば解る事だが、男の子と女の子では育て方が違う。男女の性差を踏まえて育児や子育てをすれば巧く行くが、男女の性差を無視して育てれば育児や子育ては確実に失敗する事に成る。昔なら子供の数が多かったので、兄弟姉妹のいる家庭で育つ事が出来たから問題はなかったが、少子化になると兄弟姉妹のいない家庭で育ってくる人たちが出て来てしまうので、それで男女の性差が解らない事になってしまう。
そこで今回紹介する本はこれらの本!
高濱正伸著『お母さんのための「女の子」の育て方」(実務教育出版)

高濱正伸著『お母さんのための「男の子」の育て方」(実務教育出版)

これらの本は無条件で合格とする物ではなく、問題点は多々ある。しかし基本的な所は間違っていないので、自分が兄弟姉妹のいない家庭で育ったのなら、まずはこれらの本を読んで、男女の違いを理解して欲しい。子供は男女共々小さいが、中身は男女では全然違うのであって、そこを理解する事が重要なのである。
高濱正伸は東京大学の大学院修士課程を修了し、その後、「花まる学習会」という学習教室を開き成功した人物。ジャン・ジャック・ルソーのように育児や子育てを全くせずに、空理空論の『エミール』を書いたのとは違い、実際に子供たちを教えて書いたのだから、彼の本は実践的な内容に成っている。
●女の子は小さな母親
女の子は「小さな母親」であり、両親から沢山の愛情を貰う事で、将来、母親になるための準備をしている。女の子が可愛いく成ろうとするのも、綺麗にしようとするのにも、良い子に成ろうとするのも、全部、愛情を貰うためであり、親としてはどんどん愛情を与えていけばいい。
育児や子育てでは、女性同士の協力が必要だから、それで女の子は友達と仲良くし、長々とお喋りをし、手紙のやり取りをやったりなんかする。女の子は言語能力が発達しているので、しっかりとした人間関係を形成するまで時間がかかるのであって、時間をかけないとちゃんとした友情を持つ事は出来ないのだ。
育児や子育てでは安全が第一だから、幾ら女性であっても、自分たちの仲間ではないと判断すれば、徹底的に除外する事に成る。それで女の子同士でイジメが発生する事に成るのだ。母親としては、
「みんなと仲良くするのではなく、仲のいい子と仲良くしなさい」
と教えるしかない。女の子同士のイジメは基本的に言葉の暴力を使って来るので、イジメがなかなか発覚しないのだが、イジメを食らった方は深刻なダメージを受ける事になってしまう。
●男の子はハンター
男の子はハンターであり、小さなハンターではなく、既にハンターとして思考し、行動してくる。男の子が昆虫に興味を示すのは、男の子の心身がそうなっているからであって、母親としては昆虫が嫌いであったとしても、それに付き合っていくしかない。何かを捕まえるためには、泥だらけになるし、傷だらけになるのだが、それは男の子が成長にしていくためには必要な事であり、それをしないと男の子として成長できなくなってしまうのだ。
実を言うと、男の子は女の子よりも体が弱い。免疫力に無理があって、乳幼児の時は病気に罹り易い。しかし小学生になると健康になっていく。この時期は体を鍛える事が大切なのであって、どんどんスポーツをさせるべきだし、どこか遠出をして歩かせまくった方がいい。
男の子は女の子のように万遍なく出来るのではなく、何か1つの分野に特化したく、その分野の事に詳しくなると、男として自信を持つように成る。だから学校の成績など気にしなくていい。それよりも自分の興味のある事に集中すべきであり、そこで専門家になってしまうと、学校の勉強も出来るようになってくるのだ。
●男の子は母親だけじゃ育てられません
女の子は母親が1人でも育てる事ができるかもしれないが、男の子は母親だけで育てる事は出来ない。どうしても父親の役割が必要に成って来るのであり、これなくして男の子は立派に育つ事はない。高濱正伸の本がおかしいのはこの点であり、母親たちのために子育ての本を書くのはいいが、母親たちに「お父さんの役割こそ大事」という事を教えておかないと、子育ての本としては問題が有り過ぎるのだ。
父親と息子は二人っきりになって「男同士の会話」という物をしなければ成らない。母親だとあれこれ言ってしまう物だが、父親は1つの事を延べて来るので、それで息子の頭にスーッと入って来るのである。だから父親が仕事で忙しすぎたり、折角、家にいるのに家事をやらされるようでは、この大事な役割が果たせないのだ。
もう1つすべき事は、家族が一緒になって行動する事であって、どこか旅行に行ったり、キャンプしたりする事で、父親が頂点になって、母親や子供たちが動くようにする事で、男の子は家族の中で一体何をすればいいのかを学んで行く。それで男の子が出来ると、旅行したり、キャンプをしたりしたくなるのである。
●男女平等が大嘘なんです
学校では男女平等と教えられるが、男女平等が大嘘なのであって、まずはその洗脳から解除されなければならない。男の子と女の子を育ててみて、「男女は平等よ」と思うのなら、頭がおかしいとしか言いようがない。現実では男の子と女の子は全く違った行動を取っているのに、洗脳されてしまったがために、その現実が全く見えないのだ。
男女は不平等でいい。その代り男女は公平に扱うようにしなければ成らない。例えば家事の手伝いは男の子も女の子もやらせる。しかし男の子の方ばかりに負担が重たくなれば、男の子は耐える事が出来なく成るし、逆に女の子の方ばかりに負担が重たくなれば、女の子は耐える事が出来なく成ってしまう。
子供たちが親から自立して行くためには、
「まずは親に従属する事」
が必要なのであって、親が男女平等と思っていれば、子供たちはそれが出来なく成り、それで自立していく事が出来なくなってしまう。
世の中には「男女平等」を唱えている人たちがいるかもしれないが、その人たちは自立できなかっただけの事であり、だからこそ男女平等を唱えているのである。
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