●知識と知恵の違い
学校で優秀な成績を収めたからといって、その者がその後の人生で成功できるとは限らない。学校での成績が優秀だったことは自分が優位に立てる条件ではあっても、成績が優秀だからといって、自分の人生を成功させる条件になるものではないのだ。
なぜなら学校の先生は「知識」しか教えてくれないからだ。学校で教えられる知識は確かに大切ではある。学んでおいた方がいい。しかし知識をどんなに集めても、自分の人生を成功させることはできない。自分の人生を成功させるためには知識ではなく「知恵」が必要なのである。
悲しいことに、学校の先生たちは知識を豊富に持っていても、知恵を持っていない。学校から外に出て仕事をしたことがないために、或る意味、世間知らずの人たちなのだ。だから時折、学校の中で異常なことをやってしまい、犯罪が発生して、やっとその異常さを世間の人たちが知る所となるのだ。
学校の先生たちに知恵を求めてはならない。学校の先生たちは知恵を持っていないのであって、生徒たちが幾ら強請った所で決して出て来ないのだ。学校は知識を教える所なのであって、知恵を教える所ではないのだ。知恵が欲しければ他に当たればいいだけのことなのである。
では知恵を持っているのは誰かといえば、それは「師匠」と呼ばれる人たちである。自分にとっての師匠は自分の力で探し出さなければならない。自分がどのような道に進んだとしても、必ず師匠になるような人物は存在しているのであって、その師匠に弟子入りして、師匠から知恵を教えて貰えばいいのだ。
●師匠は成功するまで手助けしてくれる
自分に師匠が出来ると、自分の人生の成功率は一気に急上昇する。というのは師匠は自分が成功するまで手助けしてくれるからだ。自分1人で戦うのではなく、自分が師匠の力を借りながら戦うことになるので、2倍のエネルギーを発することができるようになるのだ。
成功していくためには、膨大な知識と技術を習得していかなければならない。この習得には時間がかかるものなのであって、学校の先生のように一方的に教えるのではなく、師匠からマンツーマンで教えて貰った方が確実に習得でき、この方が非常に効率的になるのである。
知識や技術には、その背後に必ず原理原則というものが存在する。その原理原則を見つけ出す際に役立つのが知恵なのであって、知恵を教えてくれないと、その原理原則を見つけ出すことができないものなのである。原理原則が解らないからこそ、表面上の知識や技術だけを追い求めてしまうのである。
如何なる者であっても成功するためには恐ろしい量の失敗を犯すことになるものだ。失敗をしまくるからこそ、最終的に成功することになるのだが、失敗をしてしまった人物はそういうことが解らないから落ち込んでしまうのである。だからそういう時に師匠からアドバイスを貰い、自分の士気を高めて行くのである。
師匠のいない者は簡単に挫折して行くことになる。少し我慢して踏んばればいいものを、余りのストレスで放棄してしまうのである。それゆえ競争する相手は多いように見えて、実は少ないのだ。相手が勝手に脱落していくので、本当に競争しなければならない相手はごく僅かしかいないのである。
●師匠は成功した後にブレないようにしてくれる
物事というのは成功したら終わりではない。そこがゴールなのではなく、その後も成功し続けなければならないのだ。そうしないとその成功を維持することができず、元の木阿弥になってしまうのである。自分の成功を維持し続けるためにも師匠という者が必要なのである。
成功者に陥りがちなのが、「ブレてしまう」ということだ。自分が自分の仕事に専業でやっていればいいものを、あちこち様々な仕事に手を出してしまい、それで肝腎の本業が疎かになってしまうのである。もしもこの時、師匠から「お前の本業は何か?」と言われば、ブレが一瞬にして静まってしまうのである。
もう1つは成功者が富と名声を手にしたがゆえに、仕様もない誘惑に負けてしまうことだ。良くありがちなのが、女であったり、お酒であったり、賭博であったり、麻薬とかだ。お金がない時にはこんなものには手を出さなかったのに、大量のお金を手にしてしまったばっかり、そういう誘惑に負けてしまうのである。
自分が成功したからこそ、自分に敢えて諫言してくれる人物を持っておくべきなのである。部下たちは自分に諫言などしない。どの部下であっても基本的に命令を受けて実行する人物なのであって、諫言という高度なことができる者たちではないのだ。
師匠抜きで成功するのは至難の業なのであるが、師匠抜きで成功を維持するのはそれ以上に至難の業なのである。師匠を持っていれば簡単に教えてくれるものなのに、師匠を持たねばそれに関する情報が全くないから、無知なまま突っ込んで行ってしまうのである。
●学校でダメ人間になるな
学校教育というのは必要な物なのであるが、学校で教育を受けたために、学校の教師から「ダメ人間」のレッテルを貼られてしまった人たちは実に多い。不良に走ってしまったり、不良にならなくても「俺ってバカだからさ~」と口癖を言ってしまい、学校を卒業してからダメ人間としての人生を歩んでしまうのである。
自分の人生を成功させるためには、頭の良し悪しは余り関係ない。頭の良い人が成功するなら、東大卒の人たちは全員成功している筈だ。しかし現実はそうなっていない。ということは、人生を成功させるためには、頭の良し悪し以外の物が重要になってくるということなのである。
自分の人生を成功させるために最も必要な物はなんといっても「自分の夢を明確にすること」だ。自分が一体どこを目指しているのかが解れば、後は自然に走り出して行くものなのである。往々にして学校でどうでもいいことを詰め込まれてしまうと、自分の夢がなんであるのか解らなくなってしまうのだ。
自分が夢を持てば成功するとは限らない。その夢を実現させるために必要なのが「人生経験」と「知恵」なのだ。若者は何事に関しても経験値が足りなすぎるのだ。だからとにかく行動を起こし、失敗しまくる。失敗しまくるからこそ、どうすれば成功できるのかが見えてくるのだ。
それと成功するためには膨大な知識と技術を学んでいかなければならないのだが、その背後にある知恵の存在に気付かないと、知識や技術が本当に身につかないのである。知識や技術は「頭でっかち」や「専門バカ」を生み出すことも有り得るのだ。
師匠というのは、人生経験にしても知恵にしても自分にとって先達であるのだ。だから自分が悪戦苦闘しながら学んでいくより、師匠を持って、師匠の人生経験や知恵を引用させて貰った方が、より速く確実に成功していくことができるようになるのである。
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