●日本の農業は危機に瀕している
昭和憲法体制下に於いて、日本国民は経済的繁栄を実現したが、その経済的繁栄の土台は既に完全に切り崩されている。日本の農業はアメリカ合衆国の陰謀と謀略によって完全に破壊されてしまい、日本の農民たちはよりによって日本の国土を破壊する農業をやりまくっているのだ。
日本は島国なので大陸のように最初から豊かな土壌がある訳ではない。日本の農民たちは農業を始めるに当たってまずは「土作り」から始めなければならない。その際、必要になってくるのが「堆肥」や「人糞」であって、堆肥や人糞を農地に撒き、土壌のミネラル分を多くするからこそ、農地として使えるようになる。
ところが日本は連合軍に占領された時に、この日本の農業の基本が破壊されてしまった。堆肥ではなく化学肥料、人糞の使用の禁止、このため土壌が病的になり、そのために害虫が大量発生する可能性があるので、それで農薬を使用するということになってしまった。
それでどうなったかといえば、栄養価の激減した農作物を大量に作り、それを平気で市場に流通させているのである。化学肥料と農薬の使用は農業のコストを決定的に高めてしまうから、それで幾ら働いても経営が苦しいのである。挙句の果てには息子が農業を放棄してしまい、耕作放棄地が激増してしまったのである。
アメリカ合衆国は日本を占領中に農地解放を行い、日本の農民の耕作地を零細にしてしまった。そして60年以上経ってから今度はTPPで農業の自由化を求めて、この競争力を欠いた日本の農民たちを失業に追い込もうとしているのである。
日本の農業が壊滅すれば、日本の食料は全てアメリカ合衆国に握られてしまい、その時になれば最早「国家の独立」など全くありえなくなってしまう。もしも日本政府がアメリカ合衆国政府のやっていることに反対意見を言えば、アメリカ合衆国政府は日本に対して食料品の輸出を止めることができる。もうそうなったら、完全にアメリカ合衆国の言いなりになってしまうのである。
●病気の蔓延
現在、日本の市場には見た目だけは立派な農作物が流通しているが、日本の農作物の栄養価は本来の農作物に比べて圧倒的に低い。特にビタミンやミネラルが決定的に欠如しているのであって、それでそれを食べた人たちが病気になってしまうのである。
子供が罹るアトピー性皮膚炎など、栄養価の高い農作物を食べていれば絶対に起こることはない。しかし栄養価の低い農作物を食べていれば、アトピーが出て来てしまうのである。アトピーは病院に行って治る物ではない。食事を変えていかないと絶対に治らないものなのである。
女性が罹る子宮内膜症とか子宮筋腫もビタミンやミネラルの不足から来るもので、ビタミンやミネラルが足りないために、月経血が巧く排出されず、それで子宮が異常を起こしているだけなのである。これを放置しておけば子宮癌になる。たったそれだけのことである。
癌や白血病が日本で蔓延しているのも、栄養価の低い農作物を食べて続けて結果なのである。人間の体は40歳以降、徐々に酸化していくものなのだが、ビタミンやミネラルが不足していればこのスピードが猛スピードになってしまい、それで癌や白血病を発症ということになってしまうのである。
病気にならないために色々な健康法を説くことは結構なことである。しかしなんで日本の食料品が余りにも異常に成り過ぎていることを指摘しないのだ。栄養価の充分足りている食品を食べているのなら絶対に病気になることはない。栄養価が不足している食品を食べているからこそ病気になってしまうのである。
●間違った料理法
日本の食料品は土壌の貧しい場所から収穫された以上、元々栄養素が少ない。だったらその栄養素を大事に食べればいいものを、間違った料理法を行って、その栄養素を切り捨ててしまっているのである。栄養素を切り捨てて、あっさりした味を求める愚行ということをやっているのである。
まずは「灰汁抜き」である。灰汁抜きなんて必要ない。というか、灰汁だって栄養素が入っているのである。灰汁抜きをしないと雑味が出て来てしまう。しかしそれがその料理の本来の味なのであって、雑味を抜いてしまう料理法の方がおかしいのである。
「下茹で」も不要な料理法である。肉や野菜を柔らかくするために下茹でをするのだが、これによって確かに肉も野菜も柔らかくなる。だがそれによって栄養素が失われてしまうのであって、出来上がった料理は栄養素が非常に少ない物になってしまうのである。
こういう料理はあっさりとした料理を作り出すのだが、この手の料理は嘗て京都の公家たちが非常に好んだ物で、日本人本来の料理法ではない。どの田舎料理も味は濃いし、食材が持つ栄養素を出来る限り壊さないで取り入れることができるようにしていた。
ただ日本の首都が長らく京都にあったために、武家たちは政治を行うために公家たちと交渉する必要性が出て来て、それで高級料理として京都風の料理が広まっていったにすぎないのである。この高級料理を武家たちが食ってどうなったかといえば、全員、腑抜けになってしまったのである。
もう1つ指摘しておくべきことは。日本は中国と隣接しているために、中華料理の影響を受けることがあるということなのである。中華料理は世界の料理法の中で最も高温で調理するという非常に狂ったことをやっているのだが、これを日本人が真似をすると、ただでさえ栄養素の少ない食材を更に栄養素を少なくしてしまい、それで病気になってしまうのである。
中華料理は「料理の王様」である。これに適う料理法は世界のどこを探してもない。ただこの中華料理はやはり中国大陸という地味の豊かな場所で産まれた物なのであって、それを日本に持って来ることはどうしては無理があるのである。日本の食材と中国の食材では中身がまるで違うのである。
●輸入食材には用心しろ
日本は食料自給率が低いために、それで外国から輸入するということになるのだが、これが安全ではないのである。まずアメリカ合衆国の食料品は遺伝子組み換えが進み、非常に危険なことになっている。遺伝子組み換えの食品はそもそもが栄養素に欠ける物なのであり、しかも遺伝子が異常であるために脳疾患や心臓疾患や癌や白血病といった、死に至る病を発症させてくるのである。
遺伝子組み換え食品はそもそもロックフェラー財団が人類を奴隷化するためにために作り出した物で、これを食べてしまえば確実に奴隷に成り下がって行くことになる。品種改良と遺伝子組み換えはまるで違うということが解っていないと、闇の支配者たちの餌食になってしまうのである。
アメリカ合衆国の物がダメなら西ヨーロッパの物が安全かといえば、そうではない。西ヨーロッパは長らく世界の中心であったために、非常に強烈な人種差別や宗教差別を仕掛けて来ることになる。日本人のように黄色人種で宗教も異なるとなると、奴らは平気で悪事を働いて来るのである。
例えばフランスやイタリアのワインは自国でなら安全な物が売られているのに、日本に輸出する物には「亜硫酸塩」が大量に入っている。これは防腐剤としての役割を果たすのだが、この亜硫酸塩を摂取し続けていると、確実に白血病になってしまう。
フランス料理やイタリア料理には断然ワインが合うようになっている。しかし日本でフランスやイタリアのワインを飲むと、これが全く合わないのである。それどころかそのワインを飲んでいると頭痛になり、食事どころではなくなってしまうのである。
●場当たり的な日本の農政
日本は食品の安全を確保するためにも食料自給率を上げていかなければならないのだが、このこともアメリカ合衆国の妨害によって非常に困難な物になっている。まずアメリカ合衆国は日本を占領中に於いて農地解放をやったのだが、これによって日本の農家の耕作面積が非常に小さな物になってしまった。
日本の農家は零細になってしまったからこそ、農協を作ったのだが、この農協は農業の現場を知らないものだから、化学肥料や農薬を使った農業を推奨し始めたのである。日本のような狭い国土で化学肥料や農薬を使うことは非常に危険なのに、そんなのお構いなしでやってしまったのである。
それでどうなかったのかといえば、まず農薬を使っている農家の人たちに健康被害を出て来た。海では赤潮や青潮が起こり、魚が全滅するという事態が起こった。そして何よりも日本の農家が使った食料品は栄養素が非常に少ない物になってしまったのである。
日本政府は日本の農業が永続できるように何か手を打てば良かったのだが、やっていることはいつも場当たり的で、なんの解決策にもなっていない。日本政府がやったことといえば補助金を垂れ流すぐらいのことで、農家は補助金を貰えば貰うほど競争力を低下させていったのである。
アメリカ合衆国は日本の農業が競争力を失ったのを見計らってTPPを仕掛けてきて、日本の農業を壊滅に追い込むということをやろうとしているのである。日本の農業が壊滅すれば、食料品は主にアメリカ産の物に頼ることになるのだが、そうなれば日本では不可解な病気が大量発生することになるであろう。事実、アメリカ合衆国国内では既にそういう状態になっているのである。
●日本の環境は農民たちにとって過酷
日本国民は「日本の環境は農民たちにとって過酷である」という共通認識を持っておかなければならない。日本は島国であるために、大きな河川という物が存在しない。大きな河川があればその河川が豊かな土壌を運び込んでくれるのだが、島国ではそれが有り得ないということなのである。
それに付け加えて「降水量の多さ」が土壌から確実にミネラル分を奪って行く。ただでさえ土壌が弱いのに、更に雨が追い打ちをかけるのだから、日本で取れる農産物は栄養価が低くなってしまうのである。西ヨーロッパでは雨が大して降らないものだから、土壌からミネラル分が流出せず、だからこそ栄養価の高い農産物が出来上がって来るのである。
トドメは高温多湿である。高温多湿だと様々な植物が繁殖することができるから、一見、日本の環境は豊かな物のように思える。しかし小さな島国に必要以上の食物を育てようとすればそれだけコストが高くなってしまい、食料品が高値になってしまうのである。
日本の農民たちはこの過酷な環境の中でせっせと農業を遣り続けきたのである。日本の農民たちが学ばねばならなぬことは先祖たちの遺産の中にあるのであって、日本の外にある訳ではないのだ。日本の農民がアメリカ合衆国から教わることは何1つ存在しない。寧ろアメリカ合衆国でやっているような自然の法則に反した農業は反面教師としてしか役に立たないのである。
日本の農民たちは土作りから始めなければならない。こんなことアメリカ合衆国の農民たちは絶対にしない。土それ自体が違うのだから、農法だって異なるのである。この当たり前のことが解っていないと、日本の大地に於いて取り返しのつかない失敗をしでかしてしまうことになるのである。
●日本国民の食料は日本国民が調達するしかない
日本国民の食料は日本国民が調達するしかない。食の安全は国民全員が意識するからこそ確保されるのであって、決して偶然によって確保されないのだ。日本政府は国家戦略を持って食料を確保していかないと、いざ戦争になった時に国内で餓死者を発生させてしまうことになるのだ。
①農地を土壌豊かな物にしていく
日本の農民たちは長い年月をかけて土壌豊かな農地を作っていくしかない。そのためには化学飼料と農薬の使用禁止を法制化すべきであって、堆肥と人糞によって土壌を豊かにしていかなければならないのである。人糞を使うことはギョウチュウの発生率を高めてしまうので、このギョウチュウをどう対処していくかが課題となる。
②休耕田を必ず確保する
日本には水田があるために、休耕という考えがなくなってしまった。畑だって連作していれば畑が傷むのであって、せめて4年に1度くらいは休耕してしまった方がいいのである。休耕すれば畑には雑草が生えまくることになるから、家畜でも放っておけばいい。農業だけをやろうとすると、逆に農地を破壊してしまうことになるのである。
③ゴルフ場に於いて除草剤を散布することを禁止する
ゴルフ場には除草剤の散布を禁止させなければならない。除草剤の悪影響は水田を直撃するのであって、日本のような狭い国土に於いては絶対に使用してはならないものなのである。ゴルフ場は雑草が邪魔なら、人間を使って手入れすべきなのであって、除草剤を使って誤魔化すべきではないのである。
④自給率100%以上を目指す
日本は現在食料自給率が40%程度だと言われているのだが、これはカロリーベースの計算なのであって、実際は70%程度だと言われている。先進国は自給率100%を目指そうとすれば必ずできるものなのである。日本だってやろうとすればできるものなのである。
かといって食料自給率を高めることは自給自足を目指すのではない。輸入すべき物は輸入する。しかし輸出できる物は輸出することで、貿易相手国に対してしっかりとした関係を築けるようにするのである。貿易相手国は日本の食料を輸出していることを外交上のカードとして使って来る可能性があることを絶対に忘れてはならない。
⑤外国に於いて農地や牧場や漁場を確保する
日本は外国に於いて農地や牧場や漁場を確保することも必要になってくる。外国に日本人を植民させ、そこで食料生産を成功させ、その食料を日本に輸出されるのである。これは新手の植民地なのであって、新型の植民地があるからこそ、日本の食料の安全保障は確保されるのである。
※参考文献
弓田亨著『破滅の淵の裸の王様』(文芸社)
弓田亨著『失われし食と日本人の尊厳』(イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ企画)
弓田亨著『ごはんとおかずのルネサンス』(イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ企画)
![]() | ![]() | Portrait.Of.Pirates ワンピース STRONG EDITION トニートニー・チョッパーVer.2 販売元:メガハウス |