●部屋が汚いと碌でもない人がやってくる
この世に生きていれば、人間関係で揉めてしまうことがあるが、この人間関係のトラブルは、実はその本人の或る事が原因で起こったと聞けば、誰しも驚くことであろう。自分がやるべきことをやらなかったために、自分の人間関係がトラぶってしまったのである。
ではその或る事とは一体何かと言えば、それは、
「掃除」
であり、掃除をしなかったからこそ、人間関係がトラぶってしまったのだ。なんで掃除をしないことが人間関係にトラブルを発生させるのかといえば、掃除をしないということは、自分が穢れた状態にあるということだからだ。
自分の部屋が汚いからこそ自分も穢れてしまい、それで家の外に出ると魔が刺して来てしまい、それが人間関係のトラブルを引き起こしてしまうのである。だから人間関係のトラブルは結果に過ぎず、それをどうにかしようしてもどうにもならないのだ。
家の中というのは放置しておくと、確実に汚れて行く。何も使用していないのに、埃は降り積もって行く。それなのに掃除をしなければ汚れまくることになる。自宅がそうなっているのだから、その家に住む人は人間関係だってきちんと処理できないことは当然のこおなのである。
人間関係のトラブルが知ってる相手に対して起こるならまだいいが、外出中に交通事故に遭ったり、自分が引き起こしてしまったりして、しかもその交通事故は通常では起こることがなく、魔が刺したとしか思えない物が起こってしまったりするのだ。
●人間関係を技術的に解決しても意味はない
自分が人間関係でトラぶっている時、技術的な解決を施そうという者は幾らでもいる。しかしそれをやって巧く行くものではないのだ。これは実際にやってみれば実に良く解ることだ。なぜなら本当の問題はそこにはないから、たとえその問題を解決しても、後でそれ以上に酷い問題に直面してしまうことになる。
厄介なことに、技術的な解決は不可能だというのに、それを追求した書物があったりする。デール・カーネギー著『人を動かす』なんてのはその代表例で、かなり分厚い本であるがゆえに、これをきちんと読むことができず、それで縒りによって愛読書にしてしまっている人たちが結構いる。
俺が「この人は立派な人だ」と思う人で、『人を動かす』を愛読書にしている人は1人もいない。その本の題名を読めば、何かがおかしいというのはすぐに解る筈だ。人を動かそうとしても、絶対に動くことはない。まず自分が動かねばならないのであって、その後に人々が動き始めるのである。
天動説に立脚している人たちなら、『人を動かす』という本を愛読書にしてしまうことだろう。しかしこの世は地動説こそが正しいのであって、自分が動かなければどうにもならないのである。人を動かそうなどという考えは捨てた方がいいのだ。
人間関係のトラブルは自分が日々掃除をしていないことに原因があるのであって、自分が掃除をしてしまえば、自分が抱えていた問題は全て解決されてしまう。問題を引き起こしているのは自分であって他人ではない。しかし自分を変えることは容易なことではない。だから掃除をすべきなのである。
●掃除の仕方
掃除はまず不要な物を捨てる事から始まる。不要な物を捨てずに掃除をした所で、大して綺麗になることはない。不要な物を捨てるからこそ、綺麗になることができるのである。人間、この世に生きていれば不要な物が出て来るものなのであって、それをどんどん捨てて行くようにしなければならbない。
その反面、必要な物は絶対に捨てないようにしなければならないのであって、必要な物を残すからこそ、不要な物を捨ててもきちんと生活して行くことができるのである。必要な物は使い勝手が良いに置き場所を決め、使ったらその場所へ戻すようにしなければならない。
自宅ではゴミ箱は各部屋に置くようなことをしない方がいい。ゴミが出るであろう場所にだけ置き、それ以外の場所には置かない。ゴミ箱は台所と洗面所と居間ぐらいで充分だと考えた方がいい。こうするとゴミの出る量が減るし、ゴミが出た時にはすぐに捨てることができる。
掃除は毎日繰り返さなければならない。何をしなくても埃が出て来るので、まずはそれを除去していかないと、徐々に汚れて行ってしまい、掃除が大変なことになる。掃除が大変だからこそ掃除をしなくなれば、確実にゴミ屋敷になってしまう。
台所とかお風呂場とかのように水を使う場所は、梅雨に入る前に掃除をしておくと、カビが繁殖しなくて済む。この手の掃除は大掛かりな物になるので、日にちを決めて掃除をするようにし、一斉に掃除をしないようにすることだ。冷蔵庫の中も、定期的に掃除しておかないと、腐った物がそのままになって非常に不衛生なことになってしまうから、注意が必要である。
●掃除は人間革命を引き起こす
掃除は必ず人間革命を引き起こすことになる。掃除すればまず自分自身が変わる。今まで堕落的な生活を送ってきたのに、掃除をしただけで自分が心底変わってしまうのだ。掃除にはそれだけ凄い力があるのであって、掃除なくして自分を変えようとしても無駄である。
掃除の凄い所は、自分を変えるだけでなく、自分の友人たちをも変えて行くことになる。悪友たちとは自然と縁が切れて、善友たちが急速に増えて行くことになる。悪友がいれば、どんなことをやっても巧くいかない。しかし善友たちがいれば何をやっても巧く行くようになってしまう。
掃除なくして人間革命をやろうとしても、それは絶対に無理である。なぜならその本人が穢れた状態にあるからだ。例えば高尚な教えを教えられて精神が高揚したとしても、掃除をしていなければ、また元の自分に戻ってしまうものなのである。
有難いことに掃除は無料でできる。それどころか不要品を巧く売り払えば、お金を儲けることだってできる。しかも自分に人間革命が起こり、自分の人生がガラリと変わってしまう。だから掃除をやるべきなのであって、掃除をやらないという選択肢を取ってはならないのだ。
中には「掃除なんかしたくない」という意見もあることであろう。だったら掃除なんかしなければいい。だが掃除をしなければいつまで経ってもそのままなのだ。自分を変えたいと思うのなら掃除をすべきであって、掃除なくして自分の人生を変えようなどと思ってはならないのだ。
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